新NISAのポイント
新NISAの制度については、金融庁のホームページをご覧になれば分かります。
金融庁がまとめている制度の要点は以下の通りです。
- 非課税保有期間の無期限化
- 口座開設期間の恒久化
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能
- 年間投資枠の拡大
- 非課税保有限度額は、全体で1,800万円再利用が可能
非課税保有期間の無期限化
2023年までのNISAでは、一般NISAが5年間、つみたてNISAが20年間という非課税保有期間が定められています。
→ 新NISAでは、期間が無期限となります。
口座開設期間の恒久化
2023年までのNISAでは、一般NISAが2028年まで、つみたてNISAが2042年までとされています。
→ 新NISAでは、口座を開設する期限が無くなります。
これに伴い、2023年までのNISAでの口座開設は2023年中までとなります。ただし、2023年までに保有しているNISAから新NISAへの移管はできません。
2023年4月現在、2023年分のNISAは利用できますし、新NISAとは別制度なので、つみたてNISAは20年間、一般NISAは5年間の非課税保有ができます。新NISAを待つのもいいですが、新NISAの総額1800万円とは別に非課税保有ができるメリットは大きいと思います。
つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
2023年までのNISAでは、つみたてNISAと一般NISAのどちらかを選択しなければなりませんでした。
→ 新NISAでは、「つみたて投資枠」(従来のつみたてNISAのイメージ)と「成長投資枠」(従来の一般NISAのイメージ)の両方が同時に利用できます。
年間投資枠の拡大
2023年までのNISAでは、つみたてNISAは年間40万円、一般NISAは年間120万円の投資額上限がありました。
→ 新NISAでは、「つみたて投資枠」は年間120万円、「成長投資枠」は年間240万円と上限額が拡大され、両方合わせて最大年間360万円までの投資が可能となります。
非課税保有限度額
→ 全体で1,800万円。そのうち、「つみたて投資枠」は600万円、「成長投資枠」は1,200万円となります。最速5年で埋めることができます。
また、枠の再利用が可能となります。しかし、枠の復活は売却した年ではなく、次の年になります。