米国以外に投資するETF VXUS

非米国株式
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こんにちは、クマです。

株式投資を考える際は、米国一点張りか、先進国か、新興国か、はたまた全世界か、いやいや日本でしょと、いろいろと悩みます。

私は、会社勤めをしていた時に、自社の持ち株制度に参加(強制だった)していたので、株式は入社早々から持っていました。つまり、国内株式がデビューだったわけです。

その後、NISAや特定口座にて国内株への投資をしていましたが、二年前くらいですか、米国株投資というものが耳に入ってきまして、その景気の良さに釣られて、海外株式に足を踏み入れたわけです。

その時は、米国株式、先進国株式、新興国株式、それぞれの投資信託を始めましたが、先進国株式は半分くらいは米国株で占められていますし、また新興国株式は騰落が激しくて心が持たずに、先進国と新興国は早々と止めてしまいました。

一年ほど立って、米国株式集中で果たして良いのだろうかという気持ちになりました。

世界経済の様相

さて、各国の経済状況を、IMF統計・国連統計により俯瞰してみたいと思います。

下表は、名目GDP(国内総生産、単位は百万米ドル)順に昇順で20位までの国を一覧したものです。2020年の値となっています。

名目GDPは、その国内で産出された財貨・サービスの付加価値の合計金額で、物価変動影響を含んでいます。

また、右側には実質GDPを付け、その順位を示しています。

実質GDPは、名目GDPから物価変動による増減分を取り除いたものです。

さらに右側に、一人当たりの名目GDPを付けました。

一人当たりの名目GDPは、名目GDPベースの人口1人当たり当たりGDPです。

国名 名目GDP順位 名目GDP 実質GDP順位 実質GDP 人口順位 人口 一人当たりの名目GDP順位 一人当たりの名目GDP
米国 1 20,893,750 1 19,247,059 3 329,770 5 63,358
中国 2 14,866,740 2 14,631,982 1 1,414,350 64 10,511
日本 3 5,045,100 3 4,380,757 11 125,849 24 40,089
ドイツ 4 3,843,340 4 3,434,436 19 83,161 17 46,216
イギリス 5 2,709,680 5 2,882,116 21 67,081 22 40,394
インド 6 2,660,240 6 2,551,441 2 1,378,600 150 1,930
フランス 7 2,624,420 7 2,410,286 22 65,124 23 40,299
イタリア 8 1,884,940 9 1,744,732 23 59,641 30 31,604
カナダ 9 1,644,040 11 1,599,940 37 37,973 20 43,295
韓国 10 1,638,260 10 1,623,895 27 51,781 29 31,638
ロシア 11 1,478,570 12 1,416,125 9 146,171 66 10,115
ブラジル 12 1,444,720 8 1,749,105 5 211,756 88 6,823
オーストラリア 13 1,359,370 13 1,357,720 54 25,694 10 52,905
スペイン 14 1,280,460 14 1,180,730 30 47,111 33 27,179
メキシコ 15 1,073,920 15 1,150,156 10 127,792 77 8,404
インドネシア 16 1,059,640 16 1,027,603 4 270,204 116 3,922
オランダ 17 913,134 18 808,007 67 17,408 11 52,456
イラン 18 835,351 27 439,463 17 84,139 68 9,928
スイス 19 751,877 19 740,026 97 8,606 2 87,367
トルコ 20 719,919 17 1,015,323 18 83,614 75 8,610

表を見ると、米国がトップで、やはり強いと感じます。しかも一人当たりの名目GDPも5位で、生産性が高いことから、当面は米国経済が順調ではないかと思います。

2位につける中国は、最近減速しつつありますが、64位という一人当たりの名目GDPが今後上昇していくと、トップ交代も夢ではないでしょう。6位のインドも同様と思われます。中国とインドは、人口の多さから生産性が上がれば、驚異的な成長を遂げていくのかもしれません。

一方、日本、ドイツ、イギリス、フランス、カナダなど先進国はGDP順位は高いのですが、一人当たりの名目GDPが低くなっています。とくに日本に見られる高齢化社会の進展によるものでしょうか。人口も減っていくとますます厳しくなるかもしれません。

表を見て驚いたのはスイスです。人口は97位ですが、一人当たりの名目GDPは2位です(ちなみに1位はルクセンブルク)。しかもGDPは名目・実質いずれも19位。その生産性の高さの要因はどこにあるのでしょうか。日本も見習えないでしょうか。

こう考えていくと、どの国にも可能性があると感じてしまいます。

VXUS バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF

米国を除く世界に投資できるETFとして、【VXUS】バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETFがあります。これは、FTSEグローバル・オー ルキャップ(除米国)インデックスに連動しています。

上の円グラフは、2022年2月28日現在の【VXUS】のポートフォリオで、7754銘柄に投資をしています。

FTSEグローバル・オー ルキャップ(除米国)インデックスのベースは、FTSEグローバル・オー ルキャップインデックスです。

FTSEグローバル・オー ルキャップインデックスは、有名なバンガードの【VT】バンガード・トータル・ワールド・ストックETFや、投資信託の楽天・全世界株式インデックス・ファンド、SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドがベンチマークとしている指数です。

【追記】楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、2022年4月15日、【VT】に加えて、新たに【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFと【VXUS】バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETFを追加しました。楽天投信投資顧問の説明書には、「これにより、これまで以上に効率的な運用が実現できるだけでなく、これら追加銘柄の当ファンドの純資産に占める比率が今後相当程度に拡大してゆくことで、中長期的に「実質的に負担いただく運用管理費用*」の引き下げも期待できますことをご報告申し上げます。」とあります。【VT】【VXUS】の経費率はともに0.07%、【VTI】は0.03%となっており、おそらく【VTI】を入れることにより、全体の経費率を下げ、ライバルであるSBI・V・全世界株式インデックス・ファンドに差を付けようとしているのではないでしょうか。

VXUSの構成

下表は、二つのインデックスの国構成です。

両者を見比べると構成割合の順位は変わらず、FTSEグローバル・オー ルキャップ(除米国)インデックスでは、米国の分を各国に振り分けているということがわかります。

日本が15.36%とトップに来ているので、海外投資をしていても日本も気になるなという人には向いているかもしれません。

国名グローバル・オールキャップグローバル・オールキャップ(除米国)
米国59.34%0.00%
日本6.25%15.36%
イギリス4.10%10.08%
中国3.43%8.43%
カナダ3.06%7.54%
フランス2.54%6.24%
スイス2.40%5.89%
ドイツ2.08%5.13%
オーストラリア2.03%4.98%
台湾2.03%5.00%
インド1.57%3.87%
韓国1.46%3.58%
オランダ1.08%2.65%
スウェーデン0.93%2.29%
香港0.79%1.94%
イタリア0.66%1.62%
ブラジル0.63%1.54%
デンマーク0.62%1.52%
スペイン0.60%1.46%
サウジアラビア0.44%1.08%
南アフリカ0.44%1.09%
フィンランド0.33%0.82%
シンガポール0.33%0.81%
タイ0.30%0.73%
ベルギー0.27%0.67%
メキシコ0.25%0.61%
ノルウェー0.24%0.60%
マレーシア0.21%0.53%
イスラエル0.20%0.50%
インドネシア0.18%0.44%
ロシア0.16%0.40%
UAE0.14%0.36%
ニュージーランド0.10%0.25%
フィリピン0.10%0.26%
カタール0.10%0.25%
クェート0.09%0.22%
オーストリア0.08%0.20%
ポーランド0.08%0.20%
アイルランド0.07%0.16%
チリ0.06%0.14%
ポルトガル0.05%0.13%
トルコ0.05%0.12%
ギリシャ0.04%0.09%
コロンビア0.03%0.07%
ハンガリー0.02%0.05%
チェコ0.01%0.04%
エジプト0.01%0.03%
パキスタン0.01%0.02%
ルーマニア0.01%0.02%

VXUSの上位10銘柄

ちなみに、その上位10銘柄は次の通りです。

1台湾積体電路台湾1.70%
2ネスレSAスイス1.20%
3サムスン電子株式会社韓国1.10%
4テンセントホールディングス株式会社中国1.10%
5ロシュホールディングAGスイス0.90%
6ASMLホールディングNVオランダ0.90%
7トヨタ自動車株式会社日本0.70%
8シェルplcイギリス0.70%
9アストラゼネカplcイギリス0.60%
10アリババグループホールディング株式会社中国0.60%

10社合わせても、純資産合計の9.50%に過ぎません。

VXUSのデータ

【VXUS】の詳細について見てみましょう。

設定日 2011年1月26日
純資産総額(百万米ドル) 51,768.65 (2022/02/28)
現在値 60.11(22/3/22)
52週高値 67.5100(21/06/15)
52週安値 55.1450(22/03/08)
出来高 2,870,984
経費率 0.07%
騰落率1ヶ月 -2.25%
騰落率6ヶ月 -6.53%
騰落率1年 -3.30%
騰落率5年 38.90%
設定来 64.47%
決算回数 年4回
直近配当額 0.1004(22/3/21)
直近配当利回り 0.67%

純資産総額は設定来11年余で517億6800万ドル余、出来高も大きく、人気があることがうかがえます。

価額も60ドル前後と買いやすいのも良いですね。

経費率は、0.07%とかなり低いです。

年間配当率は、3%を超えていますので、高配当投資としても狙い目かもしれません。

コロナ後のパフォーマンスは、S&P500をアンダーパフォームしています。VTとの違いは、単純に米国の有無でしょう。それだけ米国の経済が強いことを示しています。

私は、S&P500と高配当株に集中投資しているので、10%くらいは非米国株も良いかなと思って【VXUS】に投資しています。

また、新たに【VXUS】が楽天・全世界株式インデックス・ファンドの投資対象に入ったことで、今後は膨大な資金が流入して、価額を買い支えてくれるだろうと期待が持てます。

本ブログは、投資一般に関する情報の提供を目的としたものです。ここで提供している情報の内容に関してはその内容を保証するものではありませんので、ご自分で確認をしてください。万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、本ブログは一切責任を負いません。最終的な投資の意志決定は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
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