こんにちは、クマです。
今回は、ラッセル2000という指数に連動したETFについて考えてみます。
ラッセル2000について
ラッセル2000は、米国市場に上場する銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄株価指数です（時価総額加重平均型）。
小型株です。
2012年頃からのチャートを見ると、2018年後半からS&P500を下回っています。
ラッセル2000に連動するETF
ラッセル2000に連動するETFには、
- iシェアーズ ラッセル 2000 ETF（IWM）
- バンガード・ラッセル2000 ETF（VTWO）
があり、
この他、ラッセル2000バリュー株指数に連動する
- バンガード・ラッセル2000バリュー ETF（VTWV）
同グロース株指数に連動する
- バンガード・ラッセル2000グロース ETF（VTWG）
があります。
4本を比較してみましょう。
| iシェアーズ ラッセル 2000 ETF | バンガード・ラッセル2000 ETF | バンガード・ラッセル2000グロース ETF | バンガード・ラッセル2000バリューETF | |
| ティッカー | IWM | VTWO | VTWG | VTWV |
| 設定日 | 2000年5月22日 | 2010年9月20日 | 2010年9月20日 | 2010年9月20日 |
| 純資産総額 | 61,810.07 (22/02/28) | 6,783.42 (22/02/28) | 635.05 (22/02/28) | 997.87 (22/02/28) |
| 現在値 | 207.27（22/3/18） |
83.52（22/3/18） |
188.2（22/3/18） | 141.98（22/3/18） |
| 52週高値 | 244.46（21/11/08） | 98.7824（21/11/08） | 240.00（21/11/08） | 156.15（21/11/08） |
| 52週安値 | 187.92（22/02/24） | 75.80（22/02/24） | 169.00（22/02/24） | 130.00（22/01/28） |
| 出来高 | 37,092,178 | 1,361,748 | 9,122 | 35,776 |
| 経費率 | 0.19% | 0.10% | 0.15% | 0.15% |
| 騰落率1ヶ月 | 0.25 | 0.26 | -1.29 | 1.66 |
| 騰落率6ヶ月 | -8.79 | -8.72 | -17.66 | 0.87 |
| 騰落率1年 | -12.31 | -12.2 | -20.96 | -2.94 |
| 騰落率5年 | 55.02 | 55.9 | 58.74 | 47.98 |
| 設定来 | 466.65 | 253.73 | 266.99 | 225.15 |
| 決算回数 | 年4回 | 年4回 | 年4回 | 年4回 |
| 直近配当額 | 0.66552（21/12/16） | 0.4745（21/12/16） | 0.6243（21/12/16） | 1.0669（21/12/16） |
| 直近配当利回り | 1.28% | 2.27% | 1.33% | 3.01% |
純資産総額は、圧倒的に【IWM】が大きいです。バンガードETFより10年先輩ですし、ラッセル2000に連動するETFがこれしか無かったためでしょうか。
出来高も、同様に【IWM】が圧倒しています。
経費率は、【VTWO】が最も低くて0.1％、次いで【VTWV】【VTWG】が0.15％となっています。
配当利回りは、【VTWV】が最も高くて3.01％、次いで【VTWO】が2.27％となっています。
騰落率を見ると、【IWM】【VTWO】はほぼ変わりありません。
以上から、私は、経費率の低さ、配当の高さ、そして価額が低くて購入しやすい【VTWO】を選びました。
ただ、金利上昇局面の序盤から中盤にかけては、小型グロース株が良いとも聞きますので、今後の成長を期待する方は【VTWG】に短期的に集中しても良いかもしれません。
いやいや、やっぱり流れはバリュー投資でしょう、と考える方は、【VTWV】が良いかもしれません。【VTWV】は騰落がマイルドですし、配当率も高い点は魅力的です。
結局、優柔不断な私はまるごとの【VTWO】になりました。
【追記】
【VTWO】への投資は止めました。下記の5年チャートはS&P500と【VTWO】【IWM】【VTWV】【VTWG】の比較です。コロナショック後、一時期【VTWG】がS&P500を上回りましたが、それ以後の金利上昇によりラッセル2000関係は軒並み下落しています。将来の金利引き下げや、時々のタイミングで小型株が上昇する局面もあるでしょうが、それを捉えるのは難しいため、S&P500に集中することとしました。
なお、S&P500に投資をしていて、中小型株もという方はこちらをどうぞ。
