バンガード・セクター別ETFのおすすめは何か

セクター別ETF
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こんにちは、クマです。

今回は、セクター別ETFについて考えてみます。

ETFとは

ETFは、「Exchange Traded Funds」の略で、「上場投資信託」と呼ばれている商品です。特定の株価指数の動きに連動する運用成果をめざし、証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託となります。

詳しくはこちらをどうぞ。

セクターとは

世界産業分類基準(GICS)によると、産業は11のセクターに分類されています。

エネルギー、素材、資本財、一般消費財、生活必需品、ヘルスケア、金融、情報技術、通信サービス、公益事業、不動産

景気の局面変化ごとに、有望な業種別銘柄群に投資対象を切り替えていく「セクターローテーション」という投資手法があります。私のような素人には難しい方法です。

そこで、上記の記事では、すべてのセクターに投資すれば分散投資になって良いのではないかと考えました。

実際に個別株とETFを買い始めたのですが、どうも個別株の方に資金が傾きがちで、なかなかリターンが上向きになりません。

というのも、個別株の方が面白いんですね。ETFは地味なんです。

しかし、先人の意見を見聞していると、リスクが高すぎる、それは博打だなどと言う人がいたりして、少し怖くなりました。

ここで、改めてインデックス投資をコアとしつつ、セクター別ETFをサブコア、個別株をサテライトというようなポートフォリオの組み替えに着手してみました。

バンガードのセクター別ETF

バンガード社のセクター別ETFはこちらです(不動産除く)。

ティッカーバンガード ETF名経費率組み入れ上位銘柄
VAWバンガード 米国素材セクターETF0.12%リンデ、シャーウィン・ウィリアムズ、エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ
VCRバンガード 米国一般消費財・サービス・セクターETF0.12%アマゾン、テスラ、ホーム・デポ
VDCバンガード 米国生活必需品セクターETF0.12%P&G、ウォルマート、コカ・コーラ
VDEバンガード 米国エネルギー・セクターETF0.12%エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップス
VFHバンガード 米国金融セクターETF0.12%JPモルガン・チェース、バークシャー・ハサウェイ、バンク・オブ・アメリカ
VGTバンガード 米国情報技術セクターETF0.12%アップル、マイクロソフト、エヌヴィディア
VHTバンガード 米国ヘルスケア・セクターETF0.12%J&J、ユナイテッド・ヘルス・グループ、ファイザー
VISバンガード 米国資本財・サービス・セクターETF0.12%ハネウェルインターナショナル、ユナイテッド・パーセル・サービス、レイセオン・テクノロジーズ
VOXバンガード 米国電気通信サービス・セクターETF0.12%メタ(フェイスブック)、アルファベット(グーグル)、ウォルト・ディズニー
VPUバンガード 米国公益事業セクターETF0.12%ネクステラ・エナジー、デューク・エナジー、サザン

すべてに投資をしても良いでしょうが、リターン実績の良いものを選ぼうと思います。基準となるのは、コア投資をしているS&P500指数のリターンです。

S&P500との10年チャート比較 VAW バンガード 米国素材セクターETF

青がS&P500 オレンジがVAW  VAWがS&P500指数を下回っています。

S&P500との10年チャート比較 VCR バンガード 米国一般消費財・サービス・セクターETF

青がS&P500 オレンジがVCR  VCRがS&P500指数を上回っています。

S&P500との10年チャート比較 VDC バンガード 米国生活必需品セクターETF

青がS&P500 オレンジがVDC  VDCがS&P500指数を下回っています。

S&P500との10年チャート比較 VDE バンガード 米国エネルギー・セクターETF

青がS&P500 オレンジがVDE  VDEがS&P500指数を下回っています。

S&P500との10年チャート比較 VFH バンガード 米国金融セクターETF

青がS&P500 オレンジがVFH  コロナショック後は、VFHがS&P500指数を下回っています。

S&P500との10年チャート比較 VGT バンガード 米国情報技術セクターETF

青がS&P500 オレンジがVGT  VGTがS&P500指数を上回っています。

S&P500との10年チャート比較 VHT バンガード 米国ヘルスケア・セクターETF

青がS&P500 オレンジがVHT  VHTがS&P500指数を上回っています。

S&P500との10年チャート比較 VIS バンガード 米国資本財・サービス・セクターETF

青がS&P500 オレンジがVIS  コロナショック後は、VISがS&P500指数を下回っています。

S&P500との10年チャート比較 VOX バンガード 米国電気通信サービス・セクターETF

青がS&P500 オレンジがVOX  VOXがS&P500指数を下回っています。

S&P500との10年チャート比較 VPU バンガード 米国公益事業セクターETF

青がS&P500 オレンジがVPU  VPUがS&P500指数を下回っています。

S&P500との10年チャート対決の結果

S&P500指数を上回ったETF 

  • VCR バンガード 米国一般消費財・サービス・セクターETF (配当利回り0.5890)
  • VGT バンガード 米国情報技術セクターETF (配当利回り0.6203)
  • VHT バンガード 米国ヘルスケア・セクターETF (配当利回り1.2029)

S&P500指数を下回ったETF

  • VAW バンガード 米国素材セクターETF (配当利回り1.4563) 
  • VDC バンガード 米国生活必需品セクターETF (配当利回り2.4250)
  • VDE バンガード 米国エネルギー・セクターETF (配当利回り3.4366)
  • VOX バンガード 米国電気通信サービス・セクターETF (配当利回り0.7063)
  • VPU バンガード 米国公益事業セクターETF (配当利回り3.0785) 

コロナショック後にS&P500指数を下回ったETF

  • VFH バンガード 米国金融セクターETF (配当利回り1.7758)
  • VIS バンガード 米国資本財サービス・セクターETF (配当利回り1.1046)

以上となりました。

投資対象としては、VCR(一般消費財)、VGT(情報技術)、VHT(ヘルスケア)がおすすめであると言え、私も投資しています。もちろん、過去のパフォーマンスが未来を約束するものではありませんが。

次に、ディフェンシブなセクターであるVDC(生活必需品)とVPU(公益事業)も配当利回りが高いことから、ポートフォリオに組み入れています。

なお、VDE(エネルギー)は、配当利回りは高いですが、価格が下落しているために外しました。

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