GAFAM+Tに投資したい
7月27日に第2四半期の決算を発表したグーグルの持ち株会社アルファベットは、売上高と利益が共に過去最高を記録し、市場予想も上回りました。
こんなニュースを聞くと、好調なハイテク株に投資したいなと思います。よく聞くGAFAM株ですね。
G:Google(グーグル、Alphabet) GOOG,GOOGL:検索エンジン
A:Apple(アップル) AAPL:iPhone
F:Facebook(フェイスブック) FB:SNS
A:Amazon.com(アマゾン・ドット・コム) AMZN:eコマース
M:Microsoft(マイクロソフト) MSFT:ソフトウェア開発
近年では、テスラを加えて GAFAM+Tと呼ばれているようです。
T:Tesla(テスラ) TSLA:電気自動車
GAFAM+Tに投資しようとすると、例えばアマゾンでは1株が3,626ドルあまりで、円換算すると、1ドル110円とすれば、40万円ほど必要になります。
ちなみに、7月28日現在、アルファベットはクラスA(議決権あり)でもクラスC(議決権なし)でも、2,700ドル前後、アップルは146ドル台、フェイスブックは368ドルほど、マイクロソフトは286ドル台、テスラは644ドル台となっています。
すべて合わせると、7,770ドルほど、円換算で854,700円ほどかかります。これでやっと、1株ずつ購入できるのです。
ハードルが高すぎますね。
そこで、 GAFAM+Tが上位に構成されているNASDAQ100指数に連動するETFの存在意義が出てきます。
NASDAQ100指数とは
NASDAQ100は、2,000銘柄を超えるNASDAQ総合指数から、金融以外のセクターで時価総額と流動性が最も高い100銘柄程度で構成される指数です。
もともとNASADAQ市場はアメリカのベンチャー企業向けに開かれた市場でしたが、成長した後もとどまって上場を続ける企業が多く、今日ではニューヨーク証券取引所と並んでアメリカの代表的な株式市場となっています。
コロナ後の成長率は、NYダウ工業株30種平均(DJI)や、S&P500指数(SPX)をはるかに凌駕しています。
NASDAQ100に連動する東証ETF
現在、NASDAQ100に連動する東証ETFは下表の通りです。
証券コード | 1545 | 2568 | 2569 | 2631 | 2632 |
名称 | NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信 | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり | MAXISナスダック100上場投信 | MAXISナスダック100上場投信(為替ヘッジあり) |
為替ヘッジ | なし | なし | あり | なし | あり |
上場日 | 2010年8月16日 | 2020年9月24日 | 2020年9月24日 | 2021年2月25日 | 2021年2月25日 |
管理会社 | 野村アセットマネジメント | 日興アセットマネジメント | 日興アセットマネジメント | 三菱UFJ国際投信 | 三菱UFJ国際投信 |
単元口数 | 1 | 10 | 10 | 1 | 1 |
純資産総額(百万円) | 466.8億円(2021/12/10) | 165.07億円(2021/12/10) | 267.06億円(2021/12/10) | 152.14億円(2021/12/10) | 61.19億円(2021/12/10) |
現在値 | 18,575 (2021/12/10) | 3,157(2021/12/10) | 2,905(2021/12/10) | 13,175(2021/12/10) | 12,205(2021/12/10) |
出来高 | 83,689(2021/12/10) | 31,020(2021/12/10) | 129,190(2021/12/10) | 21,497(2021/12/10) | 2,284(2021/12/10) |
経費率 | 0.22% (2021/10/27現在) | 0.275% | 0.275% | 0.22% | 0.22% |
決算日 | 8月10日 | 1月8日、7月8日 | 1月8日、7月8日 | 6月8日、12月8日 | 6月8日、12月8日 |
直近分配金(1口あたり) | 90円(2021/8/10) | 2.9円 (2021/7/8) | 3.3円 (2021/7/8) | 10円(2021/12/8) | 10円 (2021/12/10) |
利回り | 0.05% | 0.13% | 0.16% | 0.13% | 0.11% |
【1545】が最も古く11年目になります。【2631】【2632】は今年の2月に上場したばかりの新顔です。
気になるコストは、 【2631】【2632】 が0.22%と最も低くなっています。※2021年10月27日、【1545】が0.22%へ引き下げました。
純資産総額が大きい方が繰上償還の可能性が低くなりますが、最も多いのが【1545】となっています。なお、【2631】は上場して5か月で75億円あまりと急成長していることが注目されます(12月10日現在は152億円と倍になっています)。
どれを選んでも良いと思いますが、私はコストが最も低い【2631】を選択し、少しずつ購入しています。※【1545】もコストが低くなりましたので、これから投資を検討される方は悩ましいですね。
東証ETFのメリット
二重課税調整
【1545】【2568】【2569】【2631】【2632】のいずれも二重課税調整の対象です。
外国の株式などに投資して得た利益には、外国と日本の両方から源泉徴収されます。
例えば、アメリカの株式投資によって配当金を得た場合には、アメリカでの税率10%の所得税が差し引かれます。さらに、 日本国内ではアメリカの税金を差し引いた残額に対して、国内の税率20.315%が引かれます。
これが二重課税ですが、2020年1月1日の税制改正によって、投資信託を経由して支払った外国所得税の二重課税が生じないよう、分配金に係る源泉所得税の額から控除されることとなりました。
ただし、対象となるETFなどをNISA口座で保有している場合は、日本の国税分は非課税となっていて外国との二重課税状態が発生しないため対象とはなりません。
東証上場ETF・REITの二重課税調整(外国税額控除)について(日本取引所グループ)
昼間に購入できる
外国株に投資すると、気になって夜中に起きてしまうこともしばしばです。
これは、ほんとうに不健康です。
東証ETFは、東証の取引時間内、すなわち午前9時から午後3時の間(午前11時30分~午後12時30分は昼休み)に購入することができます。