投資信託の話 USA360について

USA360

こんにちは、クマです。

 

米国株投資を地道に続けていますが、9月のパフォーマンスが悪いというアノマリー(経験則)を前にして、どう対応したらよいのか悩んでいる今日この頃です。

 

さて、私は個別株投資の他に、コア投資としてeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積み立てていますが、株式投資ですから、いつかは下落局面を迎えることは覚悟しています。

 

でも毎月積立のため、ドルコスト平均法が活かされ、長期的に見れば右肩上がりになっていくことも期待しています。

 

それでも、株式一択の積立では不安があることから、USA360というファンドに興味を持ちました。

 

USA360とは?

USA360は、「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」(為替ヘッジなし)の愛称です。

 

レバレッジと聞くと、危険な臭いがしますが、どのようなファンドなのでしょうか。

 

USA360は、米国の株式と債権に投資を行うバランスファンドです。

 

バランスファンドとは、複数の投資対象、株式とか債券、リートなどに分散投資をして、大きく下落するリスクを低めるものです。

 

USA360は、米国の株式と債券に分散投資するということですね。

 

ファンドのねらいについて、楽天投信投資顧問の説明によると、

①特性の大きく異なる株式と債券の両方を保有することで運用効率や市場混乱時に対する耐性を高める

②先物を利用したレバレッジの活用により高いリターンの獲得を目指す

とあります。

  

まず①に関して、外国株式と外国債券の関係を、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の公表資料によると次のようです。

外国株式―外国債券 相関係数0.585

これは正の相関関係ですね。あれ、株が上がると債権も上がる。その逆もあるということかな。

 

これでリスク分散になるのでしょうか。

 

USA360の仕組み

目論見書によると、「運用にあたっては、純資産総額の90%程度を米国株式に配分するとともに、先物取引を活用することで、純資産総額の270%程度を米国債券へ投資する運用を行います。」とあります。

 

どういうこと。

 

まず、株式投資は、純資産総額の90%を配分するとあります。

 

純資産総額はみんなが積み立てたお金ですよね。

 

個人に置き換えると、例えば毎月10,000円を積み立てていれば、その90%の9,000円が米国株式に投資されるということになります。

 

残りの1,000円は米国債権へ投資されますが、目論見書にあるように純資産総額の270%になるようにレバレッジを掛けますから27,000円相当の投資となります。よってレバレッジは27倍となります。

 

つまり10,000円の投資で、その360%(90%+270%)、36,000円相当額の投資ができるということと、私は理解しました。

 

ひるがえって正の相関関係が見られる株式と債券の分散効果について、楽天投信投資顧問は、「レバレッジの活用は値動きの比較的安定した債券のみに限定し」ていることで、値動きの比較的大きい株式と合わせて分散効果を図るとし、株式の下落局面でもクッションの役目を果たしてくれることを期待しているとしています。

 

USA360の中身

USA360は、直接にはマザーファンドの「楽天 米国レバレッジ・バランス・マザーファンド」に投資するファミリーファンド方式をとっています。

 

「楽天 米国レバレッジ・バランス・マザーファンド」の投資比率を、目論見書から抜粋すると次の通りです。

 

■バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) 投資信託証券 83.0%

VTI:グロースおよびバリュースタイルに分散した大型株、中型株および小型株へ投資対象とし,同インデックスは米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする。

 

■短期金融資産、その他 17.0%

 

合計 100.0%

 

株式は、人気のVTIだったんですね。

 

次いで、債権部分は、「その他」になりますが、

・米国5年国債先物 142.1%

・米国10年国債先物 141.5%

ということになっています。なお、米国株式先物(S&P500株価指数先物)も10.0%入っています。

 

USA360のデータ

設定 2019年11月5日

基準価額 16,427円(2021/9/17)

純資産総額 149.39億円(前年比174.14%)

管理費用 0.4945%

決算日 8/25

設定来高値 16,793円(2021/9/3)

設定来安値 8,695円(2020/3/19)

期間騰落率リターン
前日比-0.24%
1週間-1.05%
1カ月-0.35% 2.21%
3カ月+6.45%
6カ月+14.55% 22.35%
1年+29.13% 27.92%
3年
5年
10年
設定来+64.27% 67.43%

騰落率を見ると、6か月前と比べて、最近は落ちていることが分かります。

 

月次レポートを見てみましょう。

 

6月月次レポート 株式上昇、債権下落、円安進行

  • 【米国株式】ダウ工業株30種平均が前月末比ほぼ横ばい、ナスダック総合指数やS&P500指数はハイテク関連銘柄主導で上昇
  • 【米国国債】米国の長期金利は低下(債券価格は上昇)、5年以下の中短期国債の利回りは上昇(債券価格は下落)
  • 【米ドル/円】前月末に比べて米ドル高/円安が進行

 

7月月次レポート 株式上昇、債権上昇、円高進行

  • 【米国株式】月中旬に一時調整する場面も、前月末比で上昇
  • 【米国国債】長期金利は大きく低下(債券価格は上昇)
  • 【米ドル/円】前月末に比べて米ドル安/円高が進行

 

8月月次レポート 株式上昇、債権下落、円安進行

  • 【米国株式】概ね底堅い展開
  • 【米国国債】長期金利は上昇(債券価格は下落)
  • 【米ドル/円】前月末に比べて小幅に米ドル高/円安

 

9月月次レポート 株式下落、債権下落、円安進行

  • 【米国株式】軟調な展開となり、主要3指数はいずれも下落。高値警戒感、FRBによる金融政策正常化に対する警戒感、サプライチェーンのボトルネックや原油価格の上昇などを背景としたインフレ圧力の高まり、中国の大手不動産開発会社恒大集団の資金繰り懸念、米連邦議会における与野党対立激化など。
  • 【米国国債】米国の長期金利は上昇(債券価格は下落)。下旬に開催されたFOMCで早ければ11月のテーパリング開始の可能性が示唆され、利上げ見通しが引き上げられるなど金融緩和解除に前向きな内容となったことなどを受けて、長期金利は月末にかけて上昇を加速。サプライチェーンのボトルネックや原油価格の上昇などを背景としたインフレ圧力の高まりに対する警戒感が燻ったこと。連邦議会において与野党が対立し、連邦政府の債務上限の一時停止法案が否決されたこと。
  • 【米ドル/円】前月末に比べて米ドル高/円安が進行。

 

6月から9月の4か月間ですが、金利の変動に債権価格上下していることがわかります。とくに9月は、株式・債権ともに下落したことから、前月比で基準価額は806円安、騰落率は-4.8%という結果となりました。また純資産総額は-2.56億円の151.43億円となっています。

 

債権の価格は、金利が上昇すると下がり、金利が低下すると上がります。

 

アメリカでは、金融緩和の縮小が年内にも始まるとの観測が強まっていますが、緩和縮小の開始がそのまま金利上昇実施につながらないという旨のFRB議長の発言がジャクソンホール会議でありました。金利引き上げの時期については、2023年に2回の政策金利の引き上げが予想されているようです。

 

いずれ金利引き上げが避けられないとすれば、債権を含むUSA360の基準価額は下がっていく可能性があります。でも、債権価格が下落しても利回りが上昇することが予想されますから、金利上昇は悪いことばかりではないと考えられます。それに、金利上昇がいつまでも続くとは思えませんし、下落する局面ではUSA360の強みが発揮されるのではと思います。

 

9月月次レポートに見えるように、株式・債権ともに下落する時もありますが、USA360が投資対象とするVTIは今後も米国経済の成長が続く限り右肩上がりと思います。

 

ですから基準価額が下がった時に買い進めることが良いのではと考えました。つまり、金利が上昇して債権が下落した時が買い時と思います。よって、現在は積立を停止し、金利が2%近辺になったら再開したいと考えています。

 

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