こんにちは、クマです。
今回は、バンガード社のETFであるVXFについて考えてみます。
VXF バンガードエクステンデッドマーケットETFについて
VXFは、 S&Pコンプリ―ション指数に連動することを目指すETFです。
S&Pコンプリ―ション指数とは、S&Pトータル・マーケット指数のサブ指数です。ちなみに、S&Pトータル・マーケット指数は、総合指数であり、全ての米国適格普通株式を含んでいます。
S&Pコンプリ―ション指数は、S&Pトータル・マーケット指数の構成銘柄の中で、S&P500(米国大型株500銘柄)に採用されていない銘柄のパフォーマンスを測定するものです。
指数の関係性をおおまかに示すと以下のようになります。
- S&Pトータル・マーケット指数(総合)
- S&P500(大型株)
- S&Pコンプリ―ション指数(中小型株)
VXFは、3623銘柄を組み入れています。上位銘柄は次の通りです(2021年9月30日現在)。
スクエア株式会社 |
Blackstone Inc. |
スナップ株式会社 |
Uber Technologies Inc. |
Snowflake Inc. |
Zoom Video Communications Inc. |
Airbnb Inc. |
Twilio Inc. |
マーベルテクノロジーインク。 |
クラウドストライクホールディングス株式会社 |
スクエア、ウーバー、ズーム・ビデオ、エアビーアンドビーなどの勢いのある銘柄が上位に入っています。
経費率は、0.06%です。
VXFとS&P500・VTIとの10年チャート比較
青色はS&P500 赤色はVXF 緑色はVTI
S&P500(SPY)とVTI(全米株式)はほぼ一致した動きとなっています。一方、VXFはいずれをも下回っています。コロナショック時の落ち込み具合が目立ちますが、率で見ればSPYとVTIとそれほど変わりありません。
VXFは、コロナショック後、とくに2020年後半の伸びが驚異的で、一時SPY・VTIを上回りました。これはテスラなどの新興企業が株価を伸ばしたことに起因するものでしょう。
ちなみにテスラの10年チャートを確認してみましょう。
2020年に入り、テスラの株価は急上昇していることがわかります。
テスラは、2020年12月21日にS&P500に採用されました。つまりVXFからは外れたことになります。2021年に入り、VXFのパフォーマンスがSPYやVTIを下回ったのは、テスラの影響が一因と考えられます。
今後もテスラのような成長企業が出てくることが考えられますので、S&P500連動の投資信託やETFに投資をしている私にとっては、中小型株の成長を取り込むには魅力的なETFだと思います。
すでに全米株式のVTIに投資している方の中には必要ないという方もいるでしょう。でも、中小型株の割合を自由に変更できるという点では検討してみても良いのではないでしょうか。