ダウの犬という投資手法の採用

投資手法
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こんにちは、クマです。

投資を始める際に、高配当を狙いたいという思いがありました。

定期預金も金利が低いですから。

さて、高配当、つまり配当率が高いということは、株価が低いということでもあります。配当率が10%を超えるような企業は何かしら問題を抱えている可能性が高いことが考えられます。

そこで、「ダウの犬」という手法に注目しました。

ダウとは「ダウ工業株30種平均指数」のことで、主な業種を代表する30の優良銘柄で構成されています。

ダウの構成銘柄は、専門家により優良と判断された企業であることから、投資対象としてはまず間違いが無いと思われます。「ダウの犬」とは、その中でも配当率の高い順に並び変えて、1位から10位までの銘柄に投資していき、一年後にまた配当率を確認して順位に入れ替えがあれば、保有する銘柄を入れ替えるという手法です。

ちなみに、2021/06/12現在の配当率順(降順)は下表のとおりです。

順位 セクター ティッカー 銘柄 現在値 配当 PER
1 エネルギー CVX シェブロン 107.91 4.967% 0.00000
2 電気通信 VZ ベライゾン・コミュニケーションズ 57.33 4.378% 12.57071
3 情報技術 IBM IBM 151.28 4.336% 25.81437
4 素材 DOW ダウ・インク 68.00 4.117% 25.91562
5 ヘルスケア MRK メルク 76.27 3.408% 27.57511
6 生活必需品 WBA ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 55.31 3.380% 0.00000
7 生活必需品 KO コカ・コーラ 56.16 2.991% 33.64889
8 資本財 MMM スリーエム 202.81 2.918% 20.70419
9 ヘルスケア AMGN アムジェン 242.77 2.899% 20.10467
10 情報技術 CSCO シスコシステムズ 54.77 2.702% 22.71765
11 生活必需品 PG プロクター・アンド・ギャンブル 134.86 2.579% 24.80594
12 ヘルスケア JNJ ジョンソン・エンド・ジョンソン 164.96 2.570% 29.13818
13 情報技術 INTC インテル 57.85 2.402% 13.00321
14 金融 TRV トラベラーズ 154.48 2.278% 14.00467
15 金融 JPM JPモルガン・スタンレー 160.29 2.245% 12.72132
16 一般消費財 MCD マクドナルド 236.93 2.177% 34.45202
17 一般消費財 HD ホーム・デポ 310.77 2.123% 22.66408
18 資本財 CAT キャタピラー 220.70 2.011% 36.12761
19 資本財 HON ハネウェルインターナショナル 225.18 1.652% 34.46017
20 生活必需品 WMT ウォルマート 140.75 1.563% 32.71810
21 ヘルスケア UNH ユナイテッドヘルス・グループ 397.89 1.457% 22.61625
22 金融 GS ゴールドマン・サックス・グループ 378.05 1.322% 9.40111
23 金融 AXP アメリカン・エキスプレス 164.51 1.045% 26.99407
24 情報技術 MSFT マイクロソフト 257.89 0.868% 35.09710
25 一般消費財 NKE ナイキ 131.94 0.833% 62.36528
26 情報技術 AAPL アップル 127.35 0.691% 28.57623
27 情報技術 V ビザ 234.96 0.544% 54.08964
28 資本財 BA ボーイング 247.28 0.000% 0.00000
29 情報技術 CRM セールスフォース・ドットコム 240.31 0.000% 50.01144
30 一般消費財 DIS ウォルト・ディズニー 177.38 0.000% 0.00000

最近は、NYダウ平均も高値圏に付けているように、株価が上がって配当率が下がっていますが、それでも1位のシェブロンから4位のダウ・インクまでは4%を超えています。エネルギーセクターのシェブロンは、脱炭素の流れにどう対応していくのかが気になるところですが、現在のところは高配当銘柄として人気があるようです。

1位から10位までを、セクター別に並べると下記のとおりです。

順位 セクター ティッカー 銘柄 現在値 配当率 PER
1 エネルギー CVX シェブロン 107.91 4.967% 0.00000
8 資本財 MMM スリーエム 202.81 2.918% 20.70419
3 情報技術 IBM IBM 151.28 4.336% 25.81437
10 情報技術 CSCO シスコシステムズ 54.77 2.702% 22.71765
6 生活必需品 WBA ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 55.31 3.380% 0.00000
7 生活必需品 KO コカ・コーラ 56.16 2.991% 33.64889
4 素材 DOW ダウ・インク 68.00 4.117% 25.91562
2 通信 VZ ベライゾン・コミュニケーションズ 57.33 4.378% 12.57071
5 ヘルスケア MRK メルク 76.27 3.408% 27.57511
9 ヘルスケア AMGN アムジェン 242.77 2.899% 20.10467

10銘柄を景気の4局面に当てはめるとこうなります。

好況期 素材:ダウ・インク、資本財:スリーエム、一般消費財:なし

後退期 エネルギー:シェブロン

不況期 公益事業:なし、生活必需品:ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスコカ・コーラ

ヘルスケア:メルクアムジェン、通信サービス:ベライゾン・コミュニケーションズ

回復期 金融:なし、不動産:なし、情報技術:IBMシスコシステムズ

とりあえず各局面に当てはめることができます。分散投資は、10も20も大して効果は変わらないとの意見もあるので、これで充分ではないでしょうか。

ただ、該当のないセクターの銘柄、例えば一般消費財セクターが今後景気が好調となって伸びていくだろうと考えているのであれば、ダウ配当率11位以下からマクドナルドやホーム・デポを組み込んでも良いと思います。あとはお好みですね。

私は「ダウの犬」に加えて、該当のないセクターの個別銘柄やセクター別ETF(上場投資信託)を組み込んでいます。

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