こんにちは、クマです。
S&P500に連動するETFとしては、【SPY】【IVV】【VOO】【SPLG】が知られていますが、このうち【SPY】と【IVV】は東京証券取引所にも上場しています。
【SPY】→【1557】 【IVV】→【1655】【2563】
今回は、この東証ETFの【1557】【1655】【2563】を取り上げたいと思います。
なお、【SPY】【IVV】【VOO】【SPLG】についてはこちらをどうぞ。
【1557】【1655】【2563】の比較
証券コード | 1557 | 1655 | 2563 |
名称 | SPDR S&P 500 ETF | iシェアーズ・コア S&P 500 ETF | iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(為替ヘッジあり) |
上場日 | 2011年3月24日 | 2017年9月27日 | 2020年6月18日 |
管理会社 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ | ブラックロック・ジャパン | ブラックロック・ジャパン |
単元口数 | 1 | 1 | 1 |
純資産総額(百万円) | 39,582.983 | 28,937 (21/06/18) | 26,407.51 (21/06/18) |
現在値 | 45,450.0 | 3,270.00 | 2,698.00 |
年初来高値 | 46,950.0(21/06/15) | 3,370.0(21/06/15) | 2,773.0(21/06/15) |
年初来安値 | 37,850.0(21/01/06) | 2,724.0(21/01/06) | 2,386.0(21/02/01) |
出来高 | 14,515 | 290,486 | 106,863 |
経費率 | 0.0945% | ||
騰落率1ヶ月 | 3.67 | 2.55 | 1.51 |
騰落率6ヶ月 | 22.18 | 21.95 | 14.15 |
騰落率1年 | 41.98 | 41.91 | |
騰落率5年 | 136.16 | ||
設定来 | 1,350.75 | 74.64 | 37.66 |
決算回数 | 年4回 | 年2回 | 年2回 |
直近分配金 | 1.277788 (21/03/19)※米ドル | 15(21/02/09)※円 | 7 (21/02/09)※円 |
配当利回り | 0.99% | 0.93% | 0.25% |
組み入れ銘柄 | 個別銘柄 | iシェアーズ・コア S&P 500 ETF 99.93% | iシェアーズ・コア S&P 500 ETF 98.77% |
備考 | 外国籍ETFであるため、外国証券取引口座の開設が必要 |
【2563】は【1655】の為替ヘッジあり版なので、まず【1557】と【1655】を比べてみたいと思います。
- 単元口数は、いずれも1口です。
- 現在値は、【1557】の方が【1655】より10倍以上高くなっています。【1655】の方が買いやすいでしょう。
- そのためか、出来高は【1655】の方が多く、流動性が【1557】よりも高いと言えます。
- 経費率を見ると、【1557】は0.0945%となっています。
- 一方の【1655】の経費率については、2020年6月18日から2022年6月21日までの期間は年0.0825%程度の報酬が適用され、2022年6月22日以降は年0.165%程度の報酬が適用されるとのことです。現在のところ、【1557】よりはコストが低いですが、そのうち高くなるということです。これは、【1655】が「ファンド・オブ・ファンズ」であることが理由であると思います。【1655】の組み入れ銘柄を見ると、ほぼiシェアーズ・コア S&P 500 ETFとなっています。つまり、実質的に投資信託を二重に購入するという形となり、そのため、信託報酬が一般の投資信託よりやや割高になるからでしょう。
- 一方、【1557】は個別銘柄を組み入れています。
アップル | 5.462% |
マイクロソフト | 5.233% |
アマゾン | 3.834% |
フェイスブック | 2.205% |
アルファベット | 1.970% |
- 騰落率は、設定来を見ると【1557】は圧倒的なパフォーマンスを見せていますが、その後は両者ともそれほど変わりないように見えます。ただし【1557】の方がややパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
- 配当利回りは、【1557】の方がやや高いですが、あまり変わりありません。
【1557】か【1655】か
- 配当利回り、年4回の配当に注目すれば、【1557】でしょう。
- しかし、買いやすさ、流動性の高さに注目すれば、【1655】の方が良いでしょう。しかし、経費率が将来高くなるので、その点は納得しなければなりません。
- なお、【1655】と【2563】を比べると、【2563】は為替ヘッジありのため、当然ヘッジコストがかかりますから、騰落率、配当利回りは低くなっています。円高に備えたいというのであればヘッジありの【2563】が良いでしょう。その場合は、円安による為替差益を享受しにくいことに注意が必要です。